藤井フミヤの「タイムマシーン」について

男心が理解できるダサカッコよさがたまらない!
タイムマシーンは1995年4月21日にリリースされた、アルバム「R&R」の選考シングルで、ミドルテンポのロック調の楽曲です。この曲は本人が出演して話題になった、「日立マクセルMD」のCMソングともなりました。MDというのが、時代を感じますね。イントロは半音づつ上がっては下がっていくパターンで、不思議な世界観を醸し出したギターフレーズが特徴ですね。このフレーズが曲の要所要所に出てくるので、頭から離れません。歌い出しで一目ぼれソングなんだなと思いました。男の人が初対面で惚れる時って、こんな感じなんですね。男子ってかわいいですね。今までの楽曲はどちらかというと女の子が共感できるラブソングバラードが多い印象でしたが、この曲は対照的に、男心をがっちりとつかんでいる曲で、ロック調のノリノリな感じで、ちょっと照れつつ笑いながら友達に話しているような感覚です。ようは、一目ぼれしたのだけどそっけない態度をとっていたら名前さえ聞けずにそのままいなくなってしまったので、タイムマシーンに乗ってもう一度その瞬間に帰りたいんだーっていう内容です。しかも神頼みまでしているので、よっぽどの事なんでしょうね。そして、ここでもフミヤ節が聴ける箇所がありました。あの娘の未来がほしいという言葉です。これはストレートに付き合いたい、自分のものにしたいという事を絶妙に表現している歌詞で、さすがといったところです。1番が終わってからギターソロに入りますが、そこもぶっ飛んでいて、落ち着きのない男性心をうまく表現しております。こういうの、嫌いではないですよ。意味もなくテンション上がってしまって、そわそわして落ち着かない感じ。

偶然の再会で失恋?
落ち着かない雰囲気の間奏を経て次の2番へと進みますが、ここでまた展開があります。実は再会するんです。しかも彼氏付きですよ。ここで出てくる歌詞もわかりやすくて好きです。なんか男の人って意外に繊細で、かわいい生き物なんですね。彼氏の存在を目の当たりにしてしまって、さらに動揺してしまったんですね。叫びたくなる感じでしょうか?でもこの主人公はあくまで前向きです。というか現実逃避してなんとか自分の都合の良い方向へ行くように、さらに神頼みをしておりますね。一方ではチャンスをなくしたら終わり、だから攻めなきゃ。という気持ちと、この夢の続きを見ていたい。という願望が複雑に織り交ざっていく歌詞が、続きの展開を期待させてくれます。でも実はこの曲は、ここで終わってしまうんです。「え?」というくらいあっさりして終わってしまいます。そのため、この後二人がどうなったのかはわかりません。私的にはもうちょっとこの後の展開が知りたいと思ってしまいました。でもそのくらいが良いのでしょうね。この日常のさりげない出来事を一曲に仕上げてしまうところも素晴らしいです。たぶん私なら、一目ぼれして名前もわからないけど、次会ったら彼女がいた。という一文で完結してしまいます。でも、この楽曲が男性に人気があることから、男の人って、こういうわかりやすい歌詞が好きなんだなぁと読み取ることができたので、自分の恋愛に生かしてみようかな?なんて思ったりもしました。アウトロも短く、「チャチャチャ!」で終わるのがまた、笑い話にもっていけそうな展開になっているので、そのあたりを含めて、じっくり聞いてほしいと思いました。

白と黒の自分の心を現したジャケット
タイムマシーンのジャケットは、表が白いジャケットにサングラス姿の、今でいうチャラいイメージの藤井フミヤさんで、裏が黒いスーツに身をまとったシックなイメージの藤井フミヤさん。どちらもかっこよいです。この裏表の対比が、タイムマシーンの歌詞の内容を表しているんですね。チャラく攻めたい自分と、冷静に構え、保守的な自分。どちらも持ち合わせているが、実際はどうしてよいのかわからず、神様にお願いして、タイムマシーンに乗ってあの瞬間に戻りたい。という内容をわかりやすくあらわしたジャケットになっていると思います。個人的にもクールでかっこよいフミヤさんは素敵ですが、こういう子供っぽいところも小出しにされると、イチコロです。こういうのって、女性陣は弱いですよね。これだけでクラッと来てしまいます。また、このジャケ写では衣装だけでなく、フォントでも裏と表で対照的な比喩がされているところにも注目です。

新たな世界観への第一歩
これまでのラブソングバラードの印象が強いフミヤさんでしたが、この楽曲は藤井フミヤさんの新たな世界観への第一歩なのではないかと思います。今までのキャラとは全く別もので、桑田佳祐さんや忌野清志郎さんの楽曲に通じる世界観があります。これが、女性だけでなく、男性にも人気のある要因なんでしょうね。深い詩の世界で表現をする曲も素敵ですが、シンプルでストレートな歌詞で少しおちゃらけている楽曲が、大人になったフミヤさんの良い意味で丸くなった人間性と重なって見えました。

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